ロジカ・ドラマチカ
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『ロジカ・ドラマチカ』 「今かけ直そうか届けようか。でも残りは小銭だけだから、もう郵便局に駆け込むしかないのか」 論理的対局[ロジカ・ドラマチカ]。吉祥寺駅で若い男のこの一言を漏れ聴いたその刹那、紅露寺結子17歳の瞳は青 […]
『ロジカ・ドラマチカ』
「今かけ直そうか届けようか。でも残りは小銭だけだから、もう郵便局に駆け込むしかないのか」
論理的対局[ロジカ・ドラマチカ]。吉祥寺駅で若い男のこの一言を漏れ聴いたその刹那、紅露寺結子17歳の瞳は青く青く燃えた。彼女とともにそれを聴いた吉祥寺警察署長・司馬警視正の唇は、思わず嘆息をこぼした。そう、結子は一字も容赦しない。ましてや、かくも淫靡でいかがわしいテクストならなおさらだ。この文がみだらに蔵匿する、その戦慄すべき恐ろしい真意よ……
かくてふたりは今日もまた、ふたりの戦場・古喫茶「リラ」にて論理的対局の死闘を繰り広げる。一言一句、一手一手に命を懸けるふたりの指し合い斬り合いの果て、結子はこのテクストの「真実」を王手詰めにし、司馬署長を投了させることができるのか? その司馬が最後に紫煙を紡ぐとき、このテクストはどのような激変をみせるのか?
この勝負、詰むや詰まざるや。
探偵には、1字の誤算もありえない──C.Q.F.D.[セーキューエフデー]
ロジカ・ドラマチカ
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2023/5/24
- 単行本
- 304ページ
- ISBN-10
- 4334915264
- ISBN-13
- 978-4334915261

ロジカ・ドラマチカ :古野 まほろ
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